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安全な蓄電池を選ぶ!リチウムイオン電池を重視

近年の蓄電池には、リチウムイオン電池が利用されています。

リチウムイオンはメリットが大きいのですが、発火につながる危険性も含みます。

今回は、過去の事故例や発火原因、安全な製品を選ぶためのポイントも紹介します。

リチウムイオン電池の特徴を知り、事故を防ぎましょう。

リチウムイオンの危険性

リチウムイオンは小型でも大容量の電力を貯められるため、蓄電池・自動車や携帯電話などに取り入れられています。

しかし、過去にはリチウムイオンが原因で発熱・発火・発煙が起きています。

  • 2006年:ソニー製ノートパソコン「VAIO」が炎上
  • 2010年:UPS6便が飛行中に火災・墜落
  • 2013年:ボーイング787型機が発火
  • 2016年:スマートフォン「Galaxy Note 7」バッテリー発火が相次ぐ

また、製品評価技術基盤機構(NITE)の発表によると、パソコンやスマートフォンに内蔵されたリチウムイオンの事故が5年間(2012年〜2017年)に274件あったとのことです。

リチウムイオン電池は異常が発生しやすいことが分かります。

リチウムイオンの発火原因

では、なぜリチウムイオン電池は事故を発生してしまうのでしょうか。

主な理由は2つです。

原因①有機溶媒

リチウムイオンは電気を伝導するための「電解質」に、可燃性の有機溶媒を使用しています。

そのため、充電・ショートによって発熱し、高温になると発火する危険性があります。

原因②制御装置

リチウムイオンはエネルギー密度が高いため、携帯電話・ノートパソコンといった電子機器にも利用されています。

しかし商品の小型化・軽量化を目指し、制御装置(回路)・衝撃保護が最低限に抑えられています。

そして何らかの理由で正常に機能しなくなった場合、電池周辺の温度が上昇しても冷却できず、事故に至ります。

リチウムイオンの安全性

リチウムイオン電池を含む蓄電池を選ぶ際には、安全性を重要視しましょう。

決して、「安いから」という理由で選ばないでください。

ポイントは日本の安全基準である「S-JET認証」を取得しているかどうかです。

「S-JET認証」は、一般財団法人の電気安全環境研究所が製品試験・工場調査を行い、問題ないと判断した証です。

海外製品であれば、「UL規格(アメリカの安全基準)」を取得済かをチェックしましょう。

「S-JET認証」付きのリチウムイオン電池なら、便利かつ安全に使えます。

参考:S-JET認証 | 一般財団法人 電気安全環境研究所

参考:UL規格の概要:米国 | 貿易・投資相談Q&A – 国・地域別に見る – ジェトロ

まとめ

蓄電池などに使われている、リチウムイオン電池。

エネルギー密度が高い一方で、発熱・発火・発煙などの事故が多発しました。

安心・安全に使いたいなら、「S-JET認証」または「UL規格」を取得している製品を選びましょう。

弊社レジリエンスセールスエージェンシー株式会社は、

日本企業を災害に強くする「レジリエンス」・「BCP」策定に関して情報提供を行っています。

災害対策を行いたい個人様・企業様は、ぜひご連絡ください。

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